« 妊娠21週目 その2 マタニティスイミングを体験 | トップページ | ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 27日目 天空城 ボス鍵ゲット »

メディアの権力4

ついに最終章です。

ニクソンVSマスコミの、ウォーターゲート事件報道。

今までの中で一番、「記者とは何か、取材とは何か」を
考えさせられるものでした。
地道に、脚で取材する。しつこいくらいに。

それが如実に現れていたのが、
ワシントンポスト社のウッドワードとバーンスタインの二人。

他の誰よりも早く取材し、特ダネを拾ってくるなかで、
遅れてスタートし一矢報いようと頑張ったニューヨークタイムズの
ハーシュが、ポストの二人よりも早く取材先にたどり着いたときに残した
「お先に失礼」のシーン。わくわくしました。


ニクソン、この巻でも可哀相なくらい悪役で。
あれほど親密だったチャンドラー家のノーマン・チャンドラーが
死期を前に床にふしているとき、二回も見舞いをドタキャン。
ウォーターゲート事件の報道を気にしてなのか、
ニクソン自身は行きたかったが取り巻きが阻止したのかは
分からないけれど。


そしてラストを締めくくるのは、CBSのウィリアム・ペイリー。
ペイリーに始まりペイリーに終わると言えますね。
経営という立場から、どうしてもマッカーシー旋風批判や
今回のウォーターゲート事件報道に保守的にならざるを得なかった。

だけれど老い先短い今、賞賛が欲しい。
自分がいかに過去の報道で社員の手助けをしたか、

でも、いかにして権力から戦ったかを社史に残そうとしても、
執筆者が嘘を書くのに耐えられず次々と辞めてしまう。

もう75歳なのに、トップを退く気もなく、
かといって巨大化した企業をまとめきれなくなってしまう。

優秀な幹部や社員がどんどん辞めていき、
そして誰もいなくなった・・・。

さみしい。


けれど、真実を報道しようと意志を貫いた記者たちもあれば、
経営の立場としてペイリーやケイやブラッドリーやチャンドラーが
記者を守っていたことも事実だと思います。

その辺のバランスは難しいけれど、
両方はお互いを見ることなく、それぞれの役割をこなしていけば
良い報道となるんじゃないかなぁと。

バランスが崩れると、報道の質も悪くなる。

この本は、私が生まれる前の話ではあるけれど
今のメディアについて考える材料として、まったく遜色ないと思いました。


最後に著者ハルバースタムが載せた、取材先一覧。
7ページにも渡るものすごい数の人間。
すごい・・・。


ハルバースタムも、筑紫哲也も亡くなってしまったけれど、
今でもかなり勉強になるし考えさせられる本だったので
これからも読まれて欲しいです。


|

« 妊娠21週目 その2 マタニティスイミングを体験 | トップページ | ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 27日目 天空城 ボス鍵ゲット »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304326/30503019

この記事へのトラックバック一覧です: メディアの権力4:

« 妊娠21週目 その2 マタニティスイミングを体験 | トップページ | ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 27日目 天空城 ボス鍵ゲット »